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「ナル。ガム食べない?」
「いらない」
「今日は、チューイングガムの日だって知ってた?」
「しらない」
「1月1日と6月1日に、硬いお餅を食べると健康にいいんだって。
お餅の代わりに、今はガムを食べるといいよってことで、チューイングガムの日なんだってさ」
クチャクチャとガムを噛みながら言う麻衣に、顔を顰める。
「麻衣」
「何?噛みたくなったの。ガム」
あげるよと言って、差し出されたガムを受け取らず、思っていたことを口にする。
「臭い」
「へ?」
「タバコ臭い」
「え!あぁ、ぼーさんと一緒にいたからね。そんなに臭うかな」
クンクンと腕の辺りを嗅ぐ麻衣の姿に呆れて、溜息を付く。
「髪の毛から臭うんだ」
「おぉ、髪の毛か。ごめん、今、スプレーしてくる」
麻衣のロッカーがある給湯室へと脚を向けた彼女に、不快な気持ちを隠すことなく眉間に皺を寄せる。
「そんなに、険しい顔してなくてもいいじゃない。ほんの少し坊主の傍にいただけなんだから」
ソファに座っていた松崎さんが、立っているこちらを見上げて話しかけてくる。
目線だけで相手を一瞥した僕から何を思ったのか、小さく笑って言葉を続けた。
「坊主だって、気を遣って事務所では吸ってないでしょう。
わざわざ外に出て吸ってるところに麻衣が顔を出しただけじゃない。
麻衣だって、アンタを気遣って、消臭スプレーまで常備しているのよ。
他の男の移り香を貰ってくるなってことなら、黙って睨んでないで、直接、麻衣に言うのね」
言い切ったとばかりに、やや興奮した表情を浮かべている相手に、眉間の皺を緩め冷やかに告げる。
「御託は、それだけですか」
「あら、ずいぶん難しい言葉を使えるようになったのね。ナル」
これ以上の相手をすることなく、所長室へと戻ろうとしたところに、麻衣が給湯室から顔を出した。
「もう、臭わないと思うけど、どうかな」
「あたしは全然、気にしないわよ」
「ナルは?」
問われた言葉を無視するカタチで、黙ったまま開けた扉を背中で閉める。
ひっそりとした静寂に包まれた室内で、モヤモヤとした気持ちを持て余したまま、立ち上げたパソコンへと指を伸ばした。
☆ ★ ☆
「綾子ってば、出会ったときはタバコを吸っていたくせに、今では、タバコなんて吸わないわよ。お肌に悪いものなんで言うんだよ。あたしにも副流煙には気を付けなさいって言ってくるし、ねぇ、ナル、聞いてる?」
ソファに座った僕の横で、彼女が今日のことを陽気に話しかけてくる。
本を手にした僕の現状を理解しているだろうに、一向に、彼女のお喋りは止まらない。
普段なら、こうして何も反応せずにいれば、そのうち黙り込み、大人しく傍でテレビなどを見たりするのだが、今日は、執拗に話しかけてくる。
まるで、沈黙が怖いかのように。
「麻衣」
「ナル、それでね」
まだ話そうとする彼女の腕を掴む。
「どうしたの」
「風呂に入ってこい」
「なんで?今日は帰るよ」
「髪も洗え」
「だから、」
言い返そうとした麻衣の口が、大きく開いたままになっている。
しばし、沈黙が流れた後、麻衣が頬を染めて頷いた。
「う、うん。じゃあ、お風呂借りるね」
ズリ落ちるように麻衣がソファから離れると、掴んでいた僕の腕もそちらに引っ張られる。
「ナル。手を放してくれないと、お風呂を沸かせないよ」
視線をこちらに向けることなく、麻衣が力なく言う。
「後で入ればいい」
「今、入ってこいって言ったのに」
「気が変わった」
「ナル!」
彼女が、大声で僕の名を呼ぶ。
その名前を、もっと違う声音で呼んで欲しくて手を伸ばす。
「ここじゃ、やだ」
「どこでも、変わらない」
「変わるよ、だって」
「明るいのが気になるなら、目を瞑っていろ」
「勝手なことばかり言って」
るんじゃないと続くはずだった言葉を、手と口で黙らせる。
「ん、…ふ…ぅぁ…、…なるぅ」
口元を濡らす唾液はどちらのものか。
熱い吐息を孕んだ声で名を呼ばれて、ゾクゾクとした痺れが尾てい骨から背筋を這い登り脳に到達する。
ほっそりとした白い腕を、こちらへと伸ばす麻衣を抱きとめて、僕だけが知っている彼女を気が済むまで堪能した。
6/1の今日は、チューイングガムの日たど、朝、会社で聞いたときから、思いついたネタ。
次回のイベント用に書いている話にリンクして、思わず、帰宅後に書き綴ってました。
この話、ぼー麻衣好きの友人に、ぼー麻衣で書いてと言われて、思いついたネタが元になってます。
私には、とてもぼー麻衣は書けない。
父と娘なら書けるけれど、それ以上の関係は無理。
こんなアツアツのぼー麻衣を書いてやったぜ!と友人に読ませても、ヌルイよ。これ、ぬるま湯なんじゃないのと言われそうです。
私には熱湯にも感じる熱さなのに。
まぁ、発行するかは、まだまだPCに寝かせておいて、調査モドキ本を頑張って仕上げたいと思います。
イベント受かったら、どっちか本が出てるといいなぁ。
落ちたら、別ジャンルで本出そうと思ってます。
今月の結果次第で、どうとでもできるように、心の準備をしておかなくては。
当落結果が、今から待ち遠しいですが、4.5月から続いている仕事が、9月まで超大変なことが発覚して、このまま萌えを書き綴れるのか、本気で、ヤバイ状況に陥りそう。
暇すぎるのも嫌だけど、忙しすぎて、何も考えられなくなるのも嫌だ!
適度に時間が取れる仕事に就きたいです。
ブログの小見出しタイトルに偽りなしです。
先月末には閉店してました(p_-)
隣町に行かないと、本屋がないという悲しさに、涙が出そうです。
そんな中でARIA連載、悪夢の棲む家を読みました。
いよいよ、佳境。
暗闇の中での攻防シーンに、ハラハラしつつも、みんなが紙面にいるとニマニマして見てました。
ナルがいて、ジーンがいて、リンさんやぼーさん。麻衣ちゃんもいる。
もちろん、広田さん他、お隣さんもいます。
真っ暗闇の中で見る、ナルもいいなぁと思って、身内1に語ると、何ソレ。野崎くんが描く漫画?と言われた。
我が家には、GHの漫画・小説・アニメDVD・ドラマCD。
そして、数々の同人誌と、いつ嵌ってもいいように取り揃えてあるのに、誰も読まないし、見ないという悲しい現実が。
なので、興味を持ってもらおうと、こういう話なんだよと思わず、ネタバレさんについても語るのですが、身内の誰もが、ふーんで終わっています。
ちなみに、野崎くんが描く漫画というのは、「月間少女野崎くん」のことです。
男子高校生が、少女マンガを月刊誌にて連載しているという4コマ漫画。
野崎くんは背景が描けないので、デビュー前は描かなくてもいいように、黒背景で話を描いていたというネタのことを指しています。
そう思って、悪夢を読み返すと、つい笑ってしまいそうになりました。
少女マンガでガッツリと黒背景って、そうないよなと思ってしまった。
GHキャラが自分たちのシーンを、漫画で描いている場面を思わず、想像。
↓
「ナル、墨が足りないよ」
「買ってこい、麻衣」
「分かった。ここのトーン貼っておいてよ」
「ぼーさん」
麻衣からナルへ、そして、俺に仕事が回ってくるが……。
「自分の所で手一杯だわ。少年、今回出番ないんだから、貼ってくれ」
「すみません。いま、広田さんのところを手伝っていますので、すぐには無理ですね」
机に向かって、必死にカッターでトーンを切っている背中を見詰める。
その横で、消しゴムをかけている少年は、見守るように視線を原稿へと向けていた。
「追加が必要か?少年」
「見事に、くり抜いていそうですから、もう一枚追加できますか」
「分かった」
コピー機が、紙を排出していく。
「アイツ、向いてないだろう」
用紙を少年に渡しながらも、力んで作業している背中をチラリと見る。
「ご自分の所は、自分でやると言い出したのは広田さんですから」
「今回の原稿も、進まないぞ、これ」
「まぁ、仕方がないですよね。続きを焦らされる読者さんは気の毒ですが」
こうして、原稿は遅々として進まず、まだまだ、終わりの見えない悪夢なのでした。
ちなみに、リンさんは、黙々と自分のところ以外のベタを横で塗っているというオチです。
そして、ジーンはというと……。
「ナル、墨買って来たよ」
墨をテーブルに置くと、すかさず、リンさんが一本取っていく。
あぁ、まだ、沢山塗る場所があるのかと、乾いていない原稿を踏まないように注意して歩けば、空中で眠りこけている人物を発見した。
「ジーン。起きてよ!みんなが寝入らないように見張ってくれるって言った当人が、真っ先に寝ちゃダメでしょう!」
この声に応えるように、ジーンが目を開ける。
起きたのかとホッとしたのも束の間、ムニャムニャと何かを呟いて、寝返りを打ち、また寝入ってしまう。
「ナル!ジーンが起きないよ」
「永眠させるか」
「いやいや、何してるの!ちょっと、左手から怪しい光が見えるんですけれど、待った!原稿終わってないのに、そんなところで無駄に体力使わないで。ナル、ジーンの分も、トーン貼らなきゃならないんだから、深夜テンションで、そんな大技披露しないの!!!」
「所長。救急車、先に呼びますから、原稿は、今回落とすってことでいいですか」
「や、安原さん、何を冷静に受話器を取り上げているの!」
「所長の体のために、早めに手を打っておかないと」
「力を、放出させなきゃいいんですよ。ナル!これはジーンじゃなく、オブジェだよ。インテリアだと思って、気にしない。気にしない。はい、原稿、原稿。サクサク進めますよ。えーと、あたし、どこまで進めたかな」
「4コマ目の背景トーン」
「おわっ、ソコ……からか。あー、やります。やらせていただきます。早く、連載終了して、美味しいご飯をお腹いっぱい食べて、温かい布団で好きなだけ眠りたい」
「口より手を動かせ」
「はーい。了解でーす」
綾子のご飯、綾子のご飯と心の中で唱えつつ、隣の部屋で仮眠を取っている真砂子が早く起きてこないかなぁと、あたしは、一向に終わりが見えないトーン貼りに従事するのだった。
ええっと、かえの阿呆な妄想に付き合ってくれて、ありがとうvvv
早く、悪夢の3巻が読みたいです♪
ナル麻衣SSに、MisapprehensionをUP。
○○のナルを一度書いてみたかったので、書けて嬉しいv
麻衣ちゃんに、○○のナルとの会話をいろいろとさせてみたかったのですが、そこは、皆様の脳内で補完してやってください。
少年が、どんな気持ちと表情で、麻衣ちゃんの会話を聞いていたのか、妄想するだけで楽しいです。
そして、オマケのコネタ↓
バタンと大きな音を立てて、所長室の扉が閉まる。
慌てて飛び出してきた少女に、皆の視線が集まった。
「麻衣、どうした」
滝川さんが、真っ先に声をかける。
「カップ、割れちゃった」
そんなに機嫌が悪いのかと青ざめる周囲を余所に、僕は、いち早く動いて目的の物を掴んだ。
「安原さん、あたしが片付けるから」
箒を手にした僕を見て、谷山さんがそう告げる。
給湯室の隅に置かれている塵取りを持ち、僕は、首を横に振った。
「いいですよ。僕が行きますから」
やや俯きがちな姿勢で、こちらに手を差し出している谷山さんの髪がサラサラと動き、隠れていた首筋が見えた。
そこに現れたモノに、所長も人の子なんだと、ニンマリと笑みを浮かべる。
「谷山さん。僕たちにも、お茶を入れてくれませんか」
彼女の返事を背中に、弾む気持ちを押し隠して、所長室の扉を開けた。
安原さん視点でお送りしています。
このあと、ナルの様子を窺いつつ、情報を蓄積するんだろうな。
越後谷の笑みを浮かべて、某女史辺りに、情報をリークしていそうです。
同僚の娘さんが、リライト版ゴーストハント最終巻を読んだとのこと。
読後カバーを捲って、「幸せな気持ちになった」と言ってくれました。
あとは、同僚さんだけです。
彼女のリアクションが楽しみ♪
ナル麻衣SSに、intoxicationをUP。
麻衣ちゃん視点の、前話
「ナルの馬鹿ぁ」
三つ目のプルタブを引っ張って、あたしはグビッと中身を一気に呷った。
事の始まりは、あたしがナルの家に行きたいと言ったとき。
ドキドキと煩い心臓の音を聞きながら、返事を待つと了承の声がした。
嬉しさから頬が緩むけれど、まだ、続きがある。
「と、泊まってもいい……かな」
これは、ダメかもと恐る恐る尋ねるも、これまた、あっさり了承された。
あまりの呆気なさに、本当に聞いているのか不安にも思ったけれど、それでも、こちらの提案すべてを受け入れてくれた安心感に、抑えきれない笑みがこぼれる。
「パジャマ持って、泊まりに行くね」
そう言ったとき、ナルの目元が微かに笑ったのは覚えている。
三日前の出来事だった。
「はぁ~」
目の前に置かれている、カラフルな缶たちを眇める。
綾子の家で、お泊り会をしたときに、貰ったモノ。
「これ、可愛いね。綾子」
「新商品だから、買ってみたけれど、アタシには、お酒じゃなくてジュースね」
「そんなに、アルコール度数強くないの?」
「このくらいなら、麻衣でも飲めるわよ」
そう言われて、グラスに注がれたのは、キレイな水色。
「シュワシュワする」
「微炭酸だからよ」
本当に、ジュースみたい。
あたしでも飲める。
嬉しくて、フワフワした気持ちでグラスを空にする。
家飲み用として、綾子から、少しばかり缶を分けてもらった。
ナルの家で、飲んでみようと思って持ってきたのに。
一人寂しく飲むなんて思ってもみなかった。
「ご飯作って待ってるから、早く帰ってきてねって、言ったのに」
すでに冷めてしまっているオカズたちを見て、ため息をつく。
その言葉を告げたとき、ナルの目線は、パソコン画面を見ていたから、意識に残るほど聞いてはいなかったと考えるべきか。
「う~、ちゃんとバジャマ持ってきたのに」
待ちきれなくて、風呂にも入ってしまった。
でも、あたしが入っている間にナルが帰ってくるかもと、湯は張らず、サッとシャワーだけ済ませて、すぐに浴室を出た。
それから、ゆうに一時間。
この家の主は、未だ、帰宅せず。
「もう、この前の約束、忘れちゃったのかなぁ」
泊まりに行くねって、言ったのに。
今日はご飯を作るだけだと、思ってるのかも。
「あぁ、ヤダヤダ。暗くなる。もう、いい。寝てやる」
ドスドスと足音荒く、ナルの寝室に押し入る。
ベッドの、ど真ん中で寝てやるんだから。
それで、ナルが帰ってきたら、困ればいいんだ。
ボスッと音を立てて、持ち主の匂いが残るシーツに顔を埋めた。
本編では、書ききれなかったので、日記にて公開。
この麻衣ちゃんの状態から、あぁなったのだと理解していただけたら嬉しいです。
「うちの学校が女子高だったら、ナル女装した?」
「バカか」
「だって、転校生?って聞いたら、そんなものだって言ってたじゃない」
「わざわざ、女装してまでオマエたちから情報を集めようとは思わない」
「警戒心を抱かせないようにするため必要でしょう」
「そのまま、調査に来たから教えてくれで言いだろう」
「それじゃあ、捻りがないよ。ナル」
「仕事に捻りは必要ない」
「あるよ」
湯浅高校の時とは違う、女子高での調査。
熱い視線で周囲が埋め尽くされている、この現状。
ナルに向かう視線の熱いこと、熱いこと。
それに対して、こちらへの視線は痛さを感じるほど、冷たい。
ナル制服着て女装してくれれば、楽だったのに。
変な敵愾心とかイラナイし、嫉妬はノーサンキューだ。
着慣れない制服のリボンに、はぁ、と深く溜息を吐き出した。
麻衣ちゃん潜入調査モノ希望。
最初の出会いで、麻衣ちゃんの学校って、女子高だったかなと思ったものの、ナルのことを転校生と勘違いするのだから、共学だよねってことで。
(小説読む限りでは、男の子がいる描写がないんだよ。麻衣ちゃんの学校。
アニメだと、モブでちらほら男子学生の姿が見える)
昔の漫画イメージのナルが女装するのは、骨格的に無理な気がするけれど、今の絵柄なら、いけるんじゃねーのという脳みそからの指令で、思いついたネタでした。
リンさんに、貴方が適任ですとか言われて、セーラー服と長髪カツラを手渡されているといいよ。